サービス提供時間帯が毎日0~24時のITサービスにおいて,ある年の4月1日0時から6月30日24時までのシステム停止状況は表のとおりであった。システムバージョンアップ作業に伴う停止時間は,計画停止時間として顧客との間で合意されている。このとき,4月1日から6月30日までのITサービスの可用性は何%か。ここで,可用性(%)は小数第3位を四捨五入するものとする。
[サービス停止状況]
停止理由 | 停止時間 |
---|---|
システムバージョンアップ作業に伴う停止 | 5月2日22時から5月6日10字までの84時間 |
ハードウェア故障に伴う停止 | 6月26日10時から20時までの10時間 |
ウ
可用性は、利用者から見て「使用できる」度合いを示すものとなります。
本問は割合を算出するため、サービスの可用性は、下記の式となります。
可用性=(計画サービス時間-停止時間)÷計画サービス時間
計画サービス時間=サービス提供時間-計画停止時間
つまり、本来計画していたサービス時間から、計画外の停止時間を除いた、サービス時間の稼働時間の割合ということになります。
計画サービス時間は、24時間×(30日+31日+30日)=2,184時間
計画停止時間は、84時間
計画サービス時間=2,184時間-84時間=2,100時間
さらに、ハードウェア故障の10時間を除いた 2,090時間がサービス時間となります。
これを式に当てはめて計算すると、
2,090時間÷2,100時間=0.99523…=99.523…%
小数第3位を四捨五入して99.52%
となります。
計画停止時間と計画外の停止の扱いについては、紛らわしいポイントです。