中村天風さんの言葉-寝がけは尊い人間に

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いつも励まされている、中村天風先生のお言葉です。

昼間、起きているときには、われわれの暗示感受習性というものは、われわれが、ああ、いいな、これは共鳴するわ、と感じたこと以外のものは、潜在意識の中に入らない。やってごらん。

ところが、夜の世界だけは、特に寝がけに、寝床の中に入ってからは、 この精神のアンテナというものは、無条件に、よいことでも悪いことでも、もうすべてが、差別なく入りこんでしまう。

だから、いいことを考えるんだ。嘘でもいいから、俺は優れた人間だ、俺は思いやりのある人間だ、俺は腹の立たない人間だ、俺は憎めない人間だ、俺は焼きもちを焼かない人間だ。こう思えばいい。

それを寝がけによけい腹を立てている奴がいる。
昼間、興奮している間は思い出さなくて、寝がけになって思い出しやがって、「あん畜生、あんなことしやがった。ざまァ見やがれ」、もう一ぺん起き上がって腹を立てている奴がいる。

夜の寝床の中だけは、神の懐の中へはいったような、おだやかな気持ちになってごらん。

今夜から、寝がけだけは絶対に尊い人間になるんだ。

引用:「本当の心の力」p.38より
著書:中村天風
出版:PHP研究所

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